Durahan the death teller

死の宣告を受けた男の家で、デュラハンを迎え撃つ事に決めた。
デュラハンが来るまでの数日、男からできるだけの話を聞きだそうとしたが、結局分かった事は

『戦っても無駄、逃げても無駄』

というだけだった。

結局何の手がかりも得られず当日の夜を迎える。
そして深夜、ドアをノックする音。
せめて少しでも、と思って幾重にもかけていた錠前や閂が、カタカタと音を立てたかと思うと、自らその役割を放棄するように床へと落ちた。

扉が開く。

首の無い甲冑が家の中へと入ってくる。
武器を構えたこちらを見て、小脇に抱えられた兜が口を開く。

『死に抗しようというのか』

そう言って、デュラハンは腰に携えた剣を引き抜いた。

勝利条件：25ターン敵の攻撃に耐え抜くか、敵を殲滅する
地形効果：なし

出現する敵

『よかろう…今一時の生を楽しむが良い』

そう言うと、デュラハンは煙のように消え去った。

まるで信じられないと言った感じで男が呟く。

｢デュラハンを退けた……凄い、凄い、あのデュラハンを…！
そうだ、何かお礼をしないと……でもお金なんて持ってないし……｣

生き残った喜び、目の前で起きた事が見れた興奮、そして手持ちの無い悩み。
色んな表情が入り混じった複雑な表情をしている。

｢二度と手に入らないかもしれないけど…これで！！｣

男は心を決めたのか、本を数冊こちらへ差し出す。
本を受け取ると扉を通り、また塔の中へ戻っていった。
まるでそれを待っていたかのように、扉はぼんやりと、やがて霧が晴れるように消えうせた。

扉が消えさると、代わりに動く部屋の扉がそこに現れた。
カードもそこに挿さったままになっている。

街へ戻り、貰った本を読んでみた。
なんだか、頭が良くなったような気がした。