Calz-quo-qalla Calamity Stream,one of the Devils

「こちらへどうぞ」

そう言われ通されたのは、地下に作られた街の最奥。
表面が魔法文字で埋め尽くされた扉が、音も無く開く。

まるで太陽の下に出たかのような光が、こちらを迎える。
小さな館なら数軒入りそうな広大な空間、そして床、壁、天井、ありとあらゆる面に施された封印。
古代、近代、東洋、西洋、様々な種類の封印が、光を放ち、この空間からたった１つのモノを出さないように組まれている。
正面にしつらえられた玉座に座っている、礼服に身を包んだ男を出さないために。

｢お連れしました｣

執事の男が恭しく礼をする。
玉座の男は、その言葉を聞いているのか聞いていないのか、けだるそうに頬杖をしたまま、こちらの方を見ている。
礼服のせいもあってか、見た目は人間と余り変わらない。
目が黒目の部分まで赤く、頭に山羊の角が生えているくらいか。

｢拍子抜けしたかね？｣

玉座の男が、こちらに向かって語りかける。

｢異形の物に対する封印でね、人間の形をして少しでも影響を弱める必要があるのだよ｣

｢だが｣

｢人間を滅ぼす位なら、この姿でも問題は無い｣

勝利条件：30ターン以内の敵の殲滅
地形効果：なし

出現する敵