Infernal Is-vells the red bear

階段を下り、地下９階へとやってきた。

ガランとした空洞に、椅子が一つ。
木の板を抱えた熊のぬいぐるみが、チョコンと椅子の上に乗っかっている。
その側にはカードが一枚。
恐る恐る近づいてみると、木の板には字が書かれているのが見える。

『めんどくさいので　勝手にカード使ってください』

…………。
ボーゼンとしていると、突然大きな声がフロア一杯に響き渡った。

｢痛い痛い！ 冗談や！ お茶目な冗談やんか！ ほんと冗談やったんやて！｣

声の方を向くと、少女が執事に耳を掴れ、椅子の方へ引っ張られている。

｢失礼しました｣

執事が恭しく一礼し、非礼を詫びる。

｢しゃーない、ほな、いこか！
茶色のに貰ったコレも試してみたいし！｣

少女は懐から刀と銃を取り出すと、こちらに向ってニッコリと笑った。

勝利条件：30ターン以内の敵の殲滅
地形効果：なし

出現する敵

｢納得がいけへん！ もう一度や〜！｣

ボロボロになりながら、少女はじたばたしながらも大きな声で叫ぶ。
どこから現れたのか、執事が｢ヤレヤレ｣といった顔で少女の耳を掴み、暗闇へと引っ張っていく。

｢痛い痛い！ 冗談やんか！ お茶目な冗談やんか〜〜！｣

少女の声が、闇の中へと消えていく。

熊のぬいぐるみからカードを取り、街へと戻った。